Amazon Q (For Business Use) を試してみた
re:Invent 2023 で Amazon Q が発表されました。Amazon Q のセッションに参加し以下ブログにセッションレポートを記載していますが、その中で紹介されていたデモを実際にやってみましたのでご紹介します。デモではAmazon QによるJIRAを作成、Amazon Q と SlackBot、Amazon Q を他のアプリケーションに組み込む方法など紹介されていました。今回はAmazon Qを自分たちのビジネスに合わせてアプリケーションを作成する方法をご紹介します。
やってみた
Note: 2023/12/06に試したときにはユーザーの作成が管理組織アカウントで必要でしたが、2023/12/07ではユーザーの作成が不要になっていました。現在プレビューですので変わったのかと思います。また変更があるかもしれませんので注意してください。
Amazon Q のマネジメントコンソールから Get started
をクリック
Step 1 Create application / アプリケーションを作成
Create application
をクリック
Application name
を入力Create and use a new service role
を選択し、Amazon Q が引き受けられるサービスロールを新しく作成します。Service role name
を入力
Create
をクリック
Step 2 Select retriever / レトリバーを選択
retrieverは会話中にリアルタイムでインデックスからデータを取得します。Amazon Q ネイティブ レトリバーを使用するか、既存のAmazon kendra レトリバーを選択します。Amazon Q ネイティブ レトリバーは Amazon Q がサポートするデータソースに接続ができます。
Use native retriever
を選択
Next
をクリック
Step 3 Connect data sources / データソースを接続
データソースを接続します。ここでは Amazon S3
を選択ました。
S3バケットには今回re:Invent 2023でポストした自分のセッションレポートブログを英語にしたものをpdfでアップロードしてあります。
Data source name
を入力
Create a new service role(Recommended)
を選択Role name
を入力
Enter the data source location
ではS3バケットを選択Sync mode
ではFull sync
を選択Sync run schedule
ではRun on demand
を選択
Add data source
をクリック
Finish
をクリック
Amazon S3の他にも、Amazon Q にはたくさんのデータソースやエンタープライズ用のコネクタが用意されています。40以上の一般的なデータソースへのコネクターが用意されていて、Zendesk, salesforce, Jira, ServiceNowへのアクセスを管理するプラグインも用意されています。プラグインを使用すると、チケットの作成や分析などのタスクを実行できます。
Step 4 Sync data from Data sources / データをデータソースから同期
作成したアプリケーションをクリック
データの同期をRun on demand
にしましたので、Data sources
からデータソースを選択しSync now
をクリックします。
Step 5 Preview web experience / 動作確認
データの同期が完了し、ドキュメント数が表示されたらCustomize web experience
で、Preview web experience
をクリックするとプレビュー画面にいき、会話を開始できます。
データソースから情報を探してくれています。またファクトチェックのためのソースも表示されます。
指定したデータソースから回答し要約してくれていることがわかります。
二つのドキュメントを要約してもらいました。
まとめ
Amazon Q (For Business Use)が、フルマネージドの generative-AI を活用したエンタープライズチャットアシスタントとして発表されました。昔、業務効率化のためチケットやナレッジをdoc2vecなどで学習させてみたりしましたがなかなか上手くいかなかったことを思い出しました。
Amazon Q は captionに Boost your workforce productivity with generative AI (生成 AI で従業員の生産性を向上)
と書いてあるとおり、ビジネスに合わせて様々な部署で活躍しそうだと思いす。また、今回のブログで簡単に設定できることを紹介できたかと思います。実際に検証してみてAmazon Qを体験してみてください。